84歳の映画狂が薦める黄金時代のオモシロ映画塾

映画は色々な世界を擬似体験させてくれるエンターテイメントだ!

少し昔話を…

おはようございます!⤴️

今日は30年程前の記憶を呼び起こしてみたいと思います。

私は30年程前、フランスのボーヌというブルゴーニュワインの中心地の街から更に車で30分近く走った小さな村で生活していた時がありました。

花が至るところに植えられ、少し郊外に行くとぶどう畑が広がっていましたね。毎日ぶどう畑の間をウォークマンでドリカムや浜田省吾尾崎豊を聴きながら走っていました。
真夏に疲れてぶどう畑の道の真ん中で上半身裸になって寝ていたら、アスファルトが溶けてきて熱くて飛び起きたこともあったなぁ。

住んでいたのは、二階に黒人が住んでいて、更にそこから電気のついていない階段を上って、真っ暗の中でなかなか開かない扉の鍵穴をガチャガチャしながら部屋に入るのが毎日のことでした。
所謂屋根裏部屋ですね。
二等辺三角形の部屋は場所によっては真っ直ぐ立てないところもあって、今から考えるとよくあんな所で生活出来たなあって思います。
ただ、慣れてくると住めば都で、唯一ある窓には朝方小鳥がチュンチュン鳴きながら止まり、小鳥のさえずりで目が覚めます。フランスのFMを聴きながらの時間は自分は異国で生活してるんだ、と陶酔させてくれました。
そういえば、私はすぐ隣にあるレストランで働いていたのですが、たまに少し寝坊すると、下からフランス人スタッフが窓に小石を投げて起こしてくれたなあ☺️

食事はとにかくスーパーまでが遠すぎて歩いていって片道一時間以上かかる所にあったので、賄いが主な食事なんですが、何せ若いし、毎日がハードワークなので夜中になるとお腹が減るんですよね。
なので、「サリュ~オフボワー」(バイバイ、また明日)って言いながら、大きな食材の冷蔵庫に入って、明日の仕込みを考えてるふりして旬のフランボワーズとかのフルーツや自家製パン、ケーキなどをポケットやお腹にたっぷり隠してみんなにバレないように屋根裏部屋に戻って夜食を食べてたっけ☺️
今では良い思い出になってます。
で、寝静まった位に家の外に出て、石の上に座って星空を見ながら日本の友達や家族はどうしてるんかなあって思いながらセンチメンタルな気分になったりしてましたね。

二階に住む黒人は私とは違い、なかなか優雅な生活をしていて、よくお前は彼女何人いる?って言っては俺は色んな国に10人以上彼女がいると言っては其々の彼女の写真を見せてくれました✨
そして彼は若かった自分にはビックリの光景をよく見せてくれました。
イスラム教を信仰しているので、毎日ある時間になると立ったり座ったりを繰り返しながらのお祈りの光景やトイレ便器の横に必ず水を貯めたバケツが置いてあったり、自分のスーツケースを運んでくれた時には頭の上にスーツケースを載せて運んでくれました。
因みに自分がスーパーまで行くのが遠すぎるからと、彼からオンボロの自転車を借りたのですが、漕ぎながら自転車は完全崩壊していきました…

そんな田舎にも関わらず、休みの前日の夜にはフランスの電車の路線図と時刻表とミシュランガイドを見ながら、さて明日は朝方何時の電車に乗って、何処の駅で乗り換えて、何処のレストランに食べに行こうって考えてワクワクし過ぎて寝ずに朝方早くから歩いて駅に向かってましたね。途中からはヒッチハイクが上手になって殆ど歩かずともトラックや家族連れの車に乗せてもらってました。若いって凄い🎵
そして、実は家にはシャワーや浴槽も無かったので、週一で移動距離片道二時間のところにいる友人の家にシャワーだけ入らせてもらってました。
過酷だし、臭い身体で仕事してたんだなあ😃

と、まあフランスでの生活が自分のベースにも残ってるんでしょうね。
ずっと都会生活だったけど、田舎暮らしに憧れて、今は田舎でログハウス生活です!
人生、無駄な事は何一つ無いのですね🎵