84歳の映画狂が薦める黄金時代のオモシロ映画塾

映画は色々な世界を擬似体験させてくれるエンターテイメントだ!

第28回「ミッドナイト.ラン」(1988)

こんにちは✨

9月に入り、少し秋めいてきたのでしょうか。
私も最近コンサートや映画、美術館巡りとエンターテイメントと芸術に浸っています。

パブロピカソ展を見ましたが、作品は勿論感銘を受けましたが、それ以上に60、70、そして80歳に至っても20歳位の女性を愛人として子供を授かったりし、更に出会った女性に影響を受けて新しい作品の世界を作り上げていく男としてのパワー!
見習わなければ☺️

では、今回も映画塾始めてまいりましょう‼️

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バウンティ.ハンターって御存知ですか。
いわゆる賞金稼ぎのタフガイのことですね。
西部劇ではお馴染みですが、なんと現在のアメリカにもいるって話しなんです。
行方不明のヤバイ人間を探し出し、確保して依頼者の元へ連れて行って報酬を貰う、警察にも顔の利く私立探偵のようなもの、と解釈しておけばいいでしょう。

その賞金稼ぎのプロがロバート.デ.ニーロで、ピッタリのはまり役です。
彼が捕まえようとするのは、堅気の会計士。
顧客がマフィアであることが分かって、正義感から資金を慈善事業に寄付してしまう。
当然、横領罪で逮捕されるが、保釈後、姿をくらませてしまった。
慌てた保釈金融業者の依頼で、デ.ニーロは会計士を捕まえて連行しようとするが、これを知ったマフィアや、やはり賞金稼ぎのちょっとアホのライバル、はてはFBIまで絡んでの会計士をめぐる争奪戦のロードムービーです。

一見、優しくて、善良そうな会計士が、意外に一筋縄ではいかない青年で、ハチャメチャの展開になります。

青年に扮したチャールズ.グローディンが好演で、デ.ニーロとの掛け合いも面白く、私が薦めた友人全員が大満足でした。

まさにオモシロ映画です。

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○生徒からのコメント

薦めてもらった一人ですが、ホントに大好きな映画です。

ある意味アホ過ぎて間抜け過ぎて、笑いたい時にはうってつけですね。
でも、最後には人情味も感じられて、人って捨てたもんじゃないやんってホロッとさせられます。

少し昔話を…

おはようございます!⤴️

今日は30年程前の記憶を呼び起こしてみたいと思います。

私は30年程前、フランスのボーヌというブルゴーニュワインの中心地の街から更に車で30分近く走った小さな村で生活していた時がありました。

花が至るところに植えられ、少し郊外に行くとぶどう畑が広がっていましたね。毎日ぶどう畑の間をウォークマンでドリカムや浜田省吾尾崎豊を聴きながら走っていました。
真夏に疲れてぶどう畑の道の真ん中で上半身裸になって寝ていたら、アスファルトが溶けてきて熱くて飛び起きたこともあったなぁ。

住んでいたのは、二階に黒人が住んでいて、更にそこから電気のついていない階段を上って、真っ暗の中でなかなか開かない扉の鍵穴をガチャガチャしながら部屋に入るのが毎日のことでした。
所謂屋根裏部屋ですね。
二等辺三角形の部屋は場所によっては真っ直ぐ立てないところもあって、今から考えるとよくあんな所で生活出来たなあって思います。
ただ、慣れてくると住めば都で、唯一ある窓には朝方小鳥がチュンチュン鳴きながら止まり、小鳥のさえずりで目が覚めます。フランスのFMを聴きながらの時間は自分は異国で生活してるんだ、と陶酔させてくれました。
そういえば、私はすぐ隣にあるレストランで働いていたのですが、たまに少し寝坊すると、下からフランス人スタッフが窓に小石を投げて起こしてくれたなあ☺️

食事はとにかくスーパーまでが遠すぎて歩いていって片道一時間以上かかる所にあったので、賄いが主な食事なんですが、何せ若いし、毎日がハードワークなので夜中になるとお腹が減るんですよね。
なので、「サリュ~オフボワー」(バイバイ、また明日)って言いながら、大きな食材の冷蔵庫に入って、明日の仕込みを考えてるふりして旬のフランボワーズとかのフルーツや自家製パン、ケーキなどをポケットやお腹にたっぷり隠してみんなにバレないように屋根裏部屋に戻って夜食を食べてたっけ☺️
今では良い思い出になってます。
で、寝静まった位に家の外に出て、石の上に座って星空を見ながら日本の友達や家族はどうしてるんかなあって思いながらセンチメンタルな気分になったりしてましたね。

二階に住む黒人は私とは違い、なかなか優雅な生活をしていて、よくお前は彼女何人いる?って言っては俺は色んな国に10人以上彼女がいると言っては其々の彼女の写真を見せてくれました✨
そして彼は若かった自分にはビックリの光景をよく見せてくれました。
イスラム教を信仰しているので、毎日ある時間になると立ったり座ったりを繰り返しながらのお祈りの光景やトイレ便器の横に必ず水を貯めたバケツが置いてあったり、自分のスーツケースを運んでくれた時には頭の上にスーツケースを載せて運んでくれました。
因みに自分がスーパーまで行くのが遠すぎるからと、彼からオンボロの自転車を借りたのですが、漕ぎながら自転車は完全崩壊していきました…

そんな田舎にも関わらず、休みの前日の夜にはフランスの電車の路線図と時刻表とミシュランガイドを見ながら、さて明日は朝方何時の電車に乗って、何処の駅で乗り換えて、何処のレストランに食べに行こうって考えてワクワクし過ぎて寝ずに朝方早くから歩いて駅に向かってましたね。途中からはヒッチハイクが上手になって殆ど歩かずともトラックや家族連れの車に乗せてもらってました。若いって凄い🎵
そして、実は家にはシャワーや浴槽も無かったので、週一で移動距離片道二時間のところにいる友人の家にシャワーだけ入らせてもらってました。
過酷だし、臭い身体で仕事してたんだなあ😃

と、まあフランスでの生活が自分のベースにも残ってるんでしょうね。
ずっと都会生活だったけど、田舎暮らしに憧れて、今は田舎でログハウス生活です!
人生、無駄な事は何一つ無いのですね🎵

第27回「危険な道」(1965)

皆様8月に入りましたね。

私は陽射しがきつくてクーラーをいくらかけても家に籠ってる暖気が取れず暑すぎたので思わずカフェに避難してきました😃

これからお盆ですが、暫くはこんな気温が続くとのこと…
庭の木々のためにも雨が降って欲しい、と願う今日この頃です(笑)😁

それはそうと、「ジェラシックワールド」も観てきました。
2500円払って3Dの映像で見たので、恐竜の迫力半端なかった❗
その分、超巨大な大量のバッタの大群も別の意味で半端なかった…
充分楽しめる作品ですので、是非迫力ある映像で観てくださいね🎵

それでは映画塾始めましょう❗

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この塾の第二回目で取り上げた「眼下の敵」でもお話しましたが、私はミニチュアを扱ったSFX.特撮が大好きなので、それらが必須のメソッドである海上アクション、近代の海戦やパイレーツ.ムービー、「タイタニック」などのパニックものの映画なら、サイレント時代から近年まで誰よりも詳しいだろうと自負しています。

その視点から見ると、今回の作品は貴重な映像にあふれています。

内容は日本軍の真珠湾攻撃から始まる太平洋戦争初期の海戦をバックに米海軍の士官同士の対決や友情、ロマンス、三角関係などを描いたもので、主役や助演にジョン.ウェイン、カーク.ダグラス、ヘンリー.フォンダ、パトリシア.ニール等々、当時のスターを動員しています。

まあ、ドラマの部分はかなり通俗的で、ありふれたものですが、特筆すべきは海戦でのミニチュア.ウォークでしょう。
ジョン.ブロスナンの名著、「ムービー.マジック」によれば、プレミンジャー監督は特撮監督のプランが気に入らず、自身でモデルの製作に関わったと言っています。
ミニチュア艦船のサイズはバカでかく、十メートルから大きいのは二十メートル近くあったらしく、海戦はスタジオ.プールではなく、実際にメキシコ湾の海上で撮影されました。
最大二十メートル近いというミニチュアは、日本の戦艦大和で、クライマックスの海戦の主役になっています。

私の知る限りでは、ハリウッド映画で「大和」がメインに取り上げられているのはこれだけで、ディテールは日本映画の戦艦大和には及びませんが、実際の水平線をバックに、海に浮かんだ巨大ヤマトの効果は素晴らしく、威風堂々としています。
特に主砲の一斉射撃は迫力ありますよ。

日本映画の大和は必ず沈んでしまいますが、この映画では少々被弾するだけで、撃ちまくりますから、日本人としてはカタルシスはありますね。

カーク.ダグラスは哨戒機で「ヤマト」発見を報告したとたんに、ゼロ戦に撃ち落とされるし、ジョン.ウェインが乗艦して指揮する旗艦の巡洋艦は「ヤマト」に沈められるし、散々です。
ホンモノの米海軍の巡洋艦駆逐艦も撮影に協力し、オールスター.キャストや大規模な海上の特撮など、巨額の制作費がかかっているのに、良くこんな映画が作れたなあと思います。

一方で艦内での爆発シーンのスモークの処理などは非常に雑なところがあり、どうもこのプレミンジャー監督はつかみにくいヒトです。

昔、河原町通りでウェインとすれ違って、大男だな、と驚きました。
一方、ダグラスには店で応対したことがあり、一.七メートルの自分と殆ど変わらなかったので意外に思ったものです。
ウェインの息子になる若者は、あの「シェーン、カンバック!」の少年、ブランドン.デ.ワイルドです。

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○生徒からのコメント

丁度広島や長崎で原爆が落とされた8月でもあり、ロシアのウクライナ侵攻も続いているので、改めて戦争がこの世界から無くなってほしい、と思います。
それを前提として、この映画では、戦争の悲惨さだけではなくて、人が生きている中ではロマンスや友情など当たり前の日常があるんだというのを教えてくれます。

私は海外での生活、そして海外各地での仕事もしてきましたが、デモで空港が封鎖されるので飛行機が飛ばない、とか、いつも海外で行っていた店が急に政府の規制を受けて閉鎖した、とか、テロが起こったのでホテルに入る際には車の底の部分に爆弾が仕掛けられていないか、機械を通して確認してからでないと車が通れない、とか、フランスでも駅で頭を銃で撃たれた男性が倒れている横をフランス人が慣れた感じで通りすぎている体験もしました。
台湾でも、ある有名な寺院に行った時に、連れていってくれた台湾の人から、(先週この寺院の庭で人が殺されて倒れてたんだよ、まあこの界隈は物騒な地域だからあまり長居しないでおきましょう)って話しをされたこともありましたね…

日本も物騒になってきていますが、それでも平和な国で産まれることが出来たことに本当に感謝しないといけないです。
それと共に、そんな日本でも昔真珠湾攻撃をするような暴挙を自ら起こしてる。
このような戦争映画は、戦争を知らない人にこそ観てほしいですね。いわゆる戦争映画よりは観やすいです。
でも、戦争の愚かさは感じることが出来るでしょう。

第26回「アパートの鍵貸します」(1960)

こんにちは☺️

本日は続けて映画塾をしましょう!

最近中々記事がアップ出来ていなかったので😃

それはそうと、「トップガン マーベリック」最高でした!
私の映画人生のなかで初めて上映期間中に二度スクリーンで映画を観た程です。
トム.クルーズの役どころが自分と重なる所もあり、完全に感情移入してしまっていました。

また改めて映画塾でも紹介したいと思います。

では始めましょう❗

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やっとこの映画が取り上げられます。
私が映画の展開をファースト.シーンからラスト.シーンまで完璧に頭の中で再現出来るのは一回目の「旅情」とこの「アパートの鍵貸します」ぐらいで、それぐらいこの二本は繰り返し観ているのですね。
なんといっても脚本が素晴らしい!

脚本家のI.A.ダイヤモンドは監督のビリー.ワイルダーと組んで、とても機知に溢れ、ウイットに富んだ素晴らしい作品を次々と発表しましたが、この映画もその一本です。

大会社に勤務するサラリーマンとエレベーター.ガールのラブ.ロマンスを描いたバリバリのハリウッド映画なんですが、主人公の二人も、その周りの人々も、いかにも私たちの身の回りにもいそうな雰囲気で、まるで日本映画を観ているようです。

いわゆる不倫の情事が絡んだストーリーなのに、ベッド.シーンはおろか、主人公二人のキス.シーンさえありません。

物語には色々伏線が引いてあって、実に良く効いています。
観終わると、とてもほのぼのとした気持ち良い感動に包まれます。

ジャック.レモンは水を得た魚のように生き生きしていますし、シャーリー.マックレーンがめちゃくちゃ可愛い。
私ならエレベーターにすっと乗っていますね。
実はこの翌年、私はシャーリー.マックレーンのすぐそば、30センチと離れていないところで喋っている彼女に見惚れるという幸運に恵まれました。
シャーリーはなんと芸者になる映画の撮影で京都に来ていたのです。
映画のタイトルは「青い目の蝶々さん」というコメディでした。
私がシャーリーに近付けたのは、彼女がたまたま家の近くにあった浮世絵を扱う店に共演者のイヴ.モンタンと来ていて、夜だったせいか、周りに人が殆んどいなかったからですね。

全く映画そのまま、とても気さくで素敵な女性でしたよ。

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○生徒からのコメント

この映画は塾長が以前から凄くお勧めだと言っていたのでずっと気になってた作品でした。

ようやく観る事が出来て嬉しかったですね。
不倫場所を提供する代わりにどんどん出世していくが、そのうち自身が気になっていたエレベーター.ガールが上司に狙われた事で彼女をとるか、出世をとるか、板挟みになる主人公を取り巻くストーリーが楽しい。
大好きな映画の一つとなりましたね。

それはそうと、私の子供の頃までは確かにデパートに行くとエレベーター.ガールがいて、エレベーターに乗るのが楽しみだったなあ。
子供ながらに綺麗なエレベーター.ガールのエレベーターにはずっと乗ってたいと思っていたような記憶がありますね。
デパートが敷居の高い場所で憧れの場所だと思えましたよね。
今の時代で言えば、エレベーターは自動でも動くし、人件費を考えるとそんな無駄な経費は無くさないとってなるのでしょうけど、無駄だと云われるものほど記憶に刻まれるんですよね。
無駄を許容出来る世の中であってほしいと心から願います❗

第25回「ベン.ハー」(1959)

こんにちは☺️

祇園祭の鉾の組み立ても始まり、京都も久しぶりに活気が戻ってるようです!
そもそも厄除けのお祭りでもありますので、コロナも含めて色んな停滞感も吹き飛ばしてほしいですね。

それでは本日も映画塾始めていきましょう❗

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あまり知られていませんが、この映画には原作があり、しかもその本が出版されたのは19世紀の末で、130年近く前のことです。
作者は南北戦争の英雄、リー.ウォーレス将軍という軍人でした。
印税として百ドル位はあるだろうとの将軍の予想は大きく裏切られ、アメリカのみならず、世界で読み継がれる大ベストセラーとなって巨大な富をもたらすことになりました。

宗教色はありますが、本質的にはドラマティックな復讐劇であり、ローマ艦隊と海賊船隊との海戦や大競技場での戦車競争などのスペクタクルな見せ場があります。

ハリウッドがこの魅力的な素材を見逃すはずはなく、1926年にサイレント映画としては記録的な四百万ドルという費用をかけて製作されました。

私が38歳の時、アメリカ建国二百年記念として、この映画が東京と京都で上映され、劇場の大スクリーンで観ることが出来ましたが、当時は今では考えられないような無茶なことをしていますね。

海戦シーンはイタリアで実際に建造した軍船を使って海で撮影していますが、燃え広がる炎と煙に追われ、船上から大勢のエキストラが慌てふためいて、海に飛び込んでいます。
戦車競争はサイレント映画とは思えないような大迫力ですが、今では問題になりそうな人馬の大クラッシュ.シーンもそのまま使っています。
安全が軽視されていた乱暴な時代だったのですね。
それから33年経って製作されたカラーで大画面の「ベン.ハー」では、流石にそんなことはありません。
海戦はミニチュアを使って撮影されましたが、アカデミー特殊効果賞を取ったほどですし、戦車競争シーンの完成度は素晴らしく、前作とは比較になりません。
もっとも今回もクラッシュはありましたが、人馬ではなく、戦車が突っ込んで使い物にならなくなった超高価な大型カメラ一台だけでした。
映画の代表的なアクション.シーンとしてニューヨーク近代美術館に収納されています。
宗教的史観もそれほど押し付けがましくなく、名匠ウィリアム.ワイラーの代表作として楽しんで下さい。

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○生徒からのコメント

壮大な映画ですよね。船を鎖で繋がれた人達が合図に合わせて一斉にこぐシーンや戦車競争シーンは必ずや一度は観ておくべきシーンだと思います。

しかし、石が建造物から軍隊の列に落ちた事で家族の人生が一瞬で変わるやるせなさも感じます。

私もヨーロッパで住んだこともあり、インドや中国などにも仕事でよく行っていましたが、中国の万里の長城やインドの世界遺産遺跡、イタリアのコロッセオなどを見ても石で組み立てられた建造物は長い間残りますが、当然朽ちてきますので、石が崩れるなんて事は当然起こり得るでしょうね。

復讐劇ですし、宗教色はありますけど、とにかく見応えがあります!

ちょっとブレイクで…

こんにちは☺️

ここ最近雨続きですねぇ

と、云うことでちょっと自分の雨に纏わる思い出話を。

私は20年程前にブータン王国に仕事で行く機会が二年続いてありました。

それぞれ1ヶ月程滞在したように思います。

ブータン王国は首都のティンプーでも標高2000メートルはある高地にあり、地方には5000メートルを越える山もあり、車で移動するとその高低差で体調を崩すこともありました。
南国のような暖かい地域や京都のような古都、寒い高地などがあり日本を凝縮させたような国だと思います。

ある時ブータン人のドライバーの運転で5000メートルを越える高地に向かい走っていました。
因みにガードレールも無く、砂利道で土砂崩れも起きていて、対向車と横切る程の道幅もなく、下は谷底で、ルパン三世が走るようにぐにゃぐにゃ道で、埃が口に入るのでタオルを口元に巻き付けるような状態でした。

ブータン人は非常に動体視力がいいし、運転技術も素晴らしいと聞いていたので安心して助手席で寝ていましたが、日本に帰ってから実は結構車が谷底に落ちていると本かなにかで見聞きしてゾッとしたのを覚えています。

で、話を戻すと、高地に近付くにつれて雨も降り霧で前も見えない位でも車は進んでいたのですが、お腹が冷えて急にもよおしてしまいました。

ドライバーに止まってもらい、曲がり道の端の方に少しスペースがあったのでそこで人目にふれないように用を足していたのですが、そうするとどんどん身体が土の中に沈んでいくのです。
本当に有り得ない事が起こると、人ってすぐに状況が理解出来ないものですね。
結局首辺りまで沈んだように記憶してます。それでようやくハッとしてヤバイってなって暴れると更に沈むので一瞬冷静に考えて、丁度木の枝が伸びたのが近くにあったので必死に掴んで身体を引っ張り上げました。
もう土なのか自分が出したものなのかもわからないですよね(笑)
身体が半分程出た時に、片方の靴が脱げて土の中に埋まってる事に気が付き、何故かもう一度土に入り靴を救出しました。バカですねえ😅

そのあとは車に替えの服もあったので、ブータンの道の真ん中で真っ裸になって着替えましたとさ(笑)

そして実はブータンではもう一度土のなかに沈んだ経験が…😵

その経験の後、標高5000メートルにあるホテルに到着し、自転車を借りて散策をしていたんです。
ブータンの子供が自転車を珍しがって集まってきたので一人ずつ乗せてあげたらみんな喜んでくれて。
ブータンの子供は今では珍しい青い鼻水を垂らしていたのが素朴で可愛らしかったです。
そうすると、遠くに丘が見えて、そこにブータンの少女が三人程座っているのが見えたのでそこに向かって行ったのです。
少女達は学校で習ったという踊りをカセットで音を鳴らしながら踊ってくれました。
お礼を言って、丘から降りて平地に向かおうと湿地帯を自転車を押しながら歩いているとまたずずずって沈んでいったのです😃
ただその時はもうベテランですから☺️そこまで沈まず忍者のように沈みつつ前に歩いて脱出しました🎵

と、まあブータン王国での底無し沼体験でした☺️

国内外で、色んな活動をしてきたのもあり、中々面白い体験もしてきましたのでたまにブレイクで小話も挟んでいけたらと思います。

ではまた❗

(第24回)「ロープ」(1948)

引き続きこんにちは❗

ここ最近アップ出来ていなかったので連続でアップします😢

では早速映画塾始めましょう❗

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ヒッチコック、初のカラー作品ですが、なんと最初から最後までアパートの室内で、しかもワン.カットでという野心作です。
勿論当時はフィルム.カメラなので、撮影時間に制限があるだけ、いくつかのパートに分けて撮らざるを得ないわけです。
ヒッチコックは繋ぎ目をうまくごまかし、まるで舞台劇を見ているような雰囲気になっています。

オープニングはいきなり殺人のシーンから始まります。
誰よりも頭がいいと信じ込んでいる二人の青年が、殺人をしても絶対捕まらないということを証明するだけのために、友人を殺したところなのですね。
しかも二人はその現場でパーティーを開き、さりげなく切り抜けることで、自分たちの人より優れていることを確認しようとするわけです。

現在でも起こりうるような異常な気質の犯罪を、ヒッチコックは既に描いています。
彼の作品中でも、というより映画史上、特異な作品です。

見方によれば面白いのですが、何せカメラが室内から出ませんので、寝てしまう方もいるかも(笑)

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○生徒からのコメント

寝てしまった私です😅

いや、ストーリーとしては面白いのですが、本当部屋から画面が移らないので眠くなるんですよね。
私は三回途中で寝てしまいました…⤵️

しかし、先生のしつこさといったらない!😵
そして一人の青年の自信満々な態度と正反対に自信が無くてネガティブさ全開の青年。
確かにこの映画は舞台劇だと思うと合点がいく構成ですね。

ところでヒッチコックは何処にいたんだろ⁉️