84歳の映画狂が薦める黄金時代のオモシロ映画塾

映画は色々な世界を擬似体験させてくれるエンターテイメントだ!

第26回「アパートの鍵貸します」(1960)

こんにちは☺️

本日は続けて映画塾をしましょう!

最近中々記事がアップ出来ていなかったので😃

それはそうと、「トップガン マーベリック」最高でした!
私の映画人生のなかで初めて上映期間中に二度スクリーンで映画を観た程です。
トム.クルーズの役どころが自分と重なる所もあり、完全に感情移入してしまっていました。

また改めて映画塾でも紹介したいと思います。

では始めましょう❗

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やっとこの映画が取り上げられます。
私が映画の展開をファースト.シーンからラスト.シーンまで完璧に頭の中で再現出来るのは一回目の「旅情」とこの「アパートの鍵貸します」ぐらいで、それぐらいこの二本は繰り返し観ているのですね。
なんといっても脚本が素晴らしい!

脚本家のI.A.ダイヤモンドは監督のビリー.ワイルダーと組んで、とても機知に溢れ、ウイットに富んだ素晴らしい作品を次々と発表しましたが、この映画もその一本です。

大会社に勤務するサラリーマンとエレベーター.ガールのラブ.ロマンスを描いたバリバリのハリウッド映画なんですが、主人公の二人も、その周りの人々も、いかにも私たちの身の回りにもいそうな雰囲気で、まるで日本映画を観ているようです。

いわゆる不倫の情事が絡んだストーリーなのに、ベッド.シーンはおろか、主人公二人のキス.シーンさえありません。

物語には色々伏線が引いてあって、実に良く効いています。
観終わると、とてもほのぼのとした気持ち良い感動に包まれます。

ジャック.レモンは水を得た魚のように生き生きしていますし、シャーリー.マックレーンがめちゃくちゃ可愛い。
私ならエレベーターにすっと乗っていますね。
実はこの翌年、私はシャーリー.マックレーンのすぐそば、30センチと離れていないところで喋っている彼女に見惚れるという幸運に恵まれました。
シャーリーはなんと芸者になる映画の撮影で京都に来ていたのです。
映画のタイトルは「青い目の蝶々さん」というコメディでした。
私がシャーリーに近付けたのは、彼女がたまたま家の近くにあった浮世絵を扱う店に共演者のイヴ.モンタンと来ていて、夜だったせいか、周りに人が殆んどいなかったからですね。

全く映画そのまま、とても気さくで素敵な女性でしたよ。

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○生徒からのコメント

この映画は塾長が以前から凄くお勧めだと言っていたのでずっと気になってた作品でした。

ようやく観る事が出来て嬉しかったですね。
不倫場所を提供する代わりにどんどん出世していくが、そのうち自身が気になっていたエレベーター.ガールが上司に狙われた事で彼女をとるか、出世をとるか、板挟みになる主人公を取り巻くストーリーが楽しい。
大好きな映画の一つとなりましたね。

それはそうと、私の子供の頃までは確かにデパートに行くとエレベーター.ガールがいて、エレベーターに乗るのが楽しみだったなあ。
子供ながらに綺麗なエレベーター.ガールのエレベーターにはずっと乗ってたいと思っていたような記憶がありますね。
デパートが敷居の高い場所で憧れの場所だと思えましたよね。
今の時代で言えば、エレベーターは自動でも動くし、人件費を考えるとそんな無駄な経費は無くさないとってなるのでしょうけど、無駄だと云われるものほど記憶に刻まれるんですよね。
無駄を許容出来る世の中であってほしいと心から願います❗