84歳の映画狂が薦める黄金時代のオモシロ映画塾

映画は色々な世界を擬似体験させてくれるエンターテイメントだ!

第17回「シェーン」(1953年)

こんにちは☺️

今日は昨日とは一変して暑すぎるくらいの晴天ですね🎵

うちの愛犬が舌を長ーく出してハアハア言うてるので体感温度はさらに暑いのかも…水をひたすら飲んでます(笑)

さて、それでは映画塾始めていきましょうか❗

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映画といえば、我が国では時代劇が、そして海外では西部劇が大変な人気を集めていた時代がありました。

勿論、私も邦画ならチャンバラ、洋画ならピストル、ライフルの撃ち合いがお目当てで映画館に通い詰めたものです。
どちらも数え切れないほど見尽くしましたが、この歳になってみると、時代劇の頂点は「七人の侍」であり、西部劇のベストは「シェーン」にいきつくだろうなと思います。
ことに「七人の侍」は時代劇としてだけではなく、映画としての完成度は、私が現在まで観た二万本を越える作品の中では最高だと信じています。
海外でも非常に高く評価されていますね。この塾でも近々取り上げます。

さて「シェーン」です。
この映画、主題曲がとても素晴らしく、雪村いずみさんが「遥かなる山の呼び声」として歌われ、大ヒットしました。
そのせいか肝心の映画のほうが、あまり印象に残っていないように思われます。
私も西部劇は必ず初日に駆けつけていたのですが、この映画だけはロードショー落ちの二番館でやっと観ました。
まだ高校生でしたが、流石に従来の西部劇とは出来が違うなとびっくりしました。

そもそも監督のジョージ.スティーブンスは「ママの想い出」や「陽のあたる場所」など女性ファン向きのドラマに定評のある人だったので、あまり期待していなかったせいもあったのですね。

「シェーン」と「七人の侍」はどこか似通っているところがあります。
アメリカのテーマは牧畜の地主、カウボーイと開拓農民の土地をめぐる争いであり、日本では野武士が狙う収穫物の強奪を防ごうとする農民の闘いです。
助太刀にたつのは西は流れ者のガンマン、東は浪人たちです。
どちらも主役から脇役までじっくり練り上げ、しかもアクション.シーンがリアルで迫力があります。

ティーブンス監督は一匹狼のアウトローと開拓者の家族との交流を丁寧に描き出す一方、息を呑むような対決シーンが素晴らしい。
いい監督が撮ると見慣れた西部劇がこうも違うものかと思いますね。
面白いことに「シェーン」は古き良き日本の股旅もののような感覚があり、「七人の侍」はジョン.フォードのタフなイメージと重なります。
このニ作品がほとんど同時期に製作されているのは、まさに映画の黄金時代を表すものでしょう。

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◎生徒からのコメント

ラスト、少年が(シェーン!)と叫ぶシーンが印象的です。

あとは酒場での一連のやり取りはカッコいい‼️

塾長の言う、古き良き股旅もののような感覚というのは凄く的を得てますね☺️
良い表現❕

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