第15回「オクラホマ」(1955年)
こんにちは👋😃
昨日私は母親の故郷に苔を取りに行ってきたんです❗
もう、お婆ちゃんの家は12歳以降立ち寄っていなかったのですが、久し振りに小高い山を登って行ってみるとー
40年近く風雨にさらされ、誰も住んでいなかったこともあり、ぺシャンと家が潰れてしまっていました…
寂しいなあと思いましたが、所々子供の頃の想い出のものも見つかり、朝もやがかかった朝の景色の美しさも思い出しました。
そして、家の周りには綺麗な苔が自生していてー
この朽ち果てた田舎の土地をもう一度再生してみたいと、再生したイメージを頭に描いて帰路につきました。
人一人の人生もクローズアップすれば立派な映画になりえますね(笑)
と、いうことで本日も映画塾始めていきましょう❗
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「サウンド.オブ.ミュージック」「王様と私」の作詞作曲コンビ、ロジャース&ハマースタインの最初の作品です。
ミュージカルとしては初めて70ミリで製作され、話題になりました。
宝塚のステージでも上演されています。
私は大阪、梅田にあるコマ劇場で観ました。当時、この超大型画面を上映出来る設備を持っていたのはここしかなかったのですね。
臨場感は素晴らしく、私はミュージカルの楽しさを満喫しました。
ヒロインを演じたシャーリー.ジョーンズは日本人好みの可愛らしい美人で、相手役のハンサムなゴードン.マクレー共々歌唱力は素晴らしいです。
ところでこのミュージカル、重要な男女の助演者に従来のハリウッド映画では考えられないようなキャスティングをしていました。
男優はロッド.スタイガー、女優はグロリア.グレアムです。
二人とも演技力は抜群てしたが、それまでスクリーンでは歌や踊りとは全く無縁で、そのクセのある風貌を活かして、悪党や悪女の役柄で精彩を放っていました。
この映画でグレアムはヒロインのちょっと能天気な友人を楽しげに演じている一方、スタイガーはヒロインに横恋慕する陰険な男になっています。
二人とも一曲づつ歌っていますが、やはり素人芸に近い。
クライマックスで、スタイガーは結婚式を挙げた恋人たちを逆恨みし、その生命を狙おうとします。
30年代半ばから前年の「略奪された七人の花嫁」まで続いてきた、ひたすら明るく、楽しくて浮世離れしたストーリーのミュージカルに転換期が訪れたのですね。
リアルな欲望や怒り、挫折、社会のきしみなどを織り込むようになってきたのです。
ただ歌って踊れるだけでなく、魅力的な容貌と確かな演技力があるタレントが要求されるようになりました。
といってそう簡単に何でも出来るスターは生まれません。ハリウッドは苦肉の策を取る。
この翌年、製作された「王様と私」のヒロイン、デボラ.カーの歌は、「シャル.ウイ.ダンス」をはじめ、全てマーク.ニクソンというゴースト.シンガーが吹き替えたのです。
ニクソンは61年の「ウエスト.サイド物語」でナタリー.ウッドを、64年の「マイ.フェア.レディ」でオードリー.ヘップバーンも吹き替えていますから、それぞれの特徴をつかんで唄える天才的シンガーだったのですね。
でも「オクラホマ」では、グレアムは自身の声で、「私はイヤとは言えない女」をどうどうと歌っています。
決して上手くはないですが、コミカルで味があり、私は大好きです。
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◎生徒からのコメント
何かアメリカを感じさせるミュージカル。
踊り自体は、それこそ「略奪された七人の花嫁」まで続いてきたというひたすら明るく、楽しくて浮世離れしたストーリーのミュージカルのほうが私自身は好きです。
この映画も何度も観たほうが良さに気付くのかな、って感じですね。
でも、「オクラホマ」の歌は味があって好きですね☺️
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