84歳の映画狂が薦める黄金時代のオモシロ映画塾

映画は色々な世界を擬似体験させてくれるエンターテイメントだ!

第三回 「めぐり逢い」(1957年)

このドラマ、三回も映画化されています。

ラブロマンスものとしては実に良く出来ていて、恥ずかしながら、私もビデオを見るたびにウルウルと目頭がゆるむのですが、歳を重ねるにつれて洪水なみになってきました。
ですから近頃は必ず一人の時しか見ません。

三十九年の一作目(当時の日本題名は
「邂逅」でした)はもちろん白黒スタンダードですが、五十七年の二作目ではカラーでワイドスクリーンになり、タイトルも「めぐり逢い」と変わりました。どちらもレオ.マッケリー監督が撮っています。

時代こそ違え、構成や展開は殆ど同じで、演ずる俳優が変わっただけです。
私はリメイクのケーリー.グラントとデボラ.カーのコンビが最高だと思います。本当にエレガントなカッコいい美男美女のコンビで、素直に物語の世界に入っていけます。

三作目は九十四年に製作されました。
勿論もうマッケリー監督は関わっていません。そもそも"古き良き時代"の豪華客船で始まる話をジェット機の時代に合わせようとするのは無理で、私は劇場で見ましたが、何の印象も残っていません。

むしろその前年に製作されたトム.ハンクス、メグ.ライアンの人気コンビの「めぐり逢えたら」の方が、ファンには嬉しい作品です。五十七年の「めぐり逢い」の映画自体が物語の展開に大きくかかわり、クライマックスではエンパイヤ.ステート.ビルでのヒロインのピンチを警備員のひと言が救います。
「ケーリー.グラント?」
分かる人には分かるこの一言、思わずニヤリとしてしまいます。アメリカ人ってほんとに映画が好きですね。

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◎生徒からのコメント

豪華客船でのケーリー.グラントとデボラ.カーが恋を育んでいく時間が好きです。特に階段のところでのキスをしてるだろうと想像させるくだりは良いですね。

また、おばあさんと二人が微笑ましい時を過ごした後に、最後デボラ.カーとおばあさんが抱き合ってお別れの挨拶をするところは泣けます。

エンパイヤ.ステート.ビルでケーリー.グラントがずっと待っている切ないシーン、そして最後にデボラ.カーが歩けなかったんだと知るシーンと泣けてしまう場面がオンパレードです。

本当に素敵な映画!

「めぐり逢えたら」は、「めぐり逢い」を見た上で見るとホント良いですね☺️


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(84歳の映画狂が薦める黄金時代のオモシロ映画塾)
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