84歳の映画狂が薦める黄金時代のオモシロ映画塾

映画は色々な世界を擬似体験させてくれるエンターテイメントだ!

第18回「巴里のアメリカ人」(1951年)

こんばんは😃🌃

ゴールデンウィーク真っ最中ですが、皆さま如何お過ごしでしょうか⁉️

こんな時には映画を観ないと、ですね☺️
それでは映画塾始めて参りましょう☺️

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この年のアカデミー作品賞に輝いたミュージカル映画です。
カラー映画がアカデミー賞を取ったのは1939年の「風と共に去りぬ」以来ですから、実に11年間も縁がなかったわけですね。
この時代はまだモノクロが普通で、衣装、セット、フィルムなどに余分な大金が要るカラー作品は集客力がある娯楽大作に限られていたのです。

この年も作品賞の有力候補は「陽のあたる場所」と「欲望という名の電車」で、いずれもモノクロでした。
どう見ても、この両作品の方が質的には優れているので、ミュージカル「巴里のアメリカ人」の受賞は大番狂わせでした。

勿論全盛期だった主役のジーン.ケリーの躍りと振り付け、ジョージ.ガーシュウインの音楽は素晴らしいですが、アカデミー賞を制した最大の勝因は、20分近いフィナーレのモダン.ダンスで、ダンサーたちをヨーロピアン.アートの世界に溶け込ませたアイデアに尽きるでしょう。

ズバリ言ってカラーの勝利です。
もしこのシーンがモノクロで撮られていたらと想像してると、結果は明らかです。
ただ私はこの映画のジーン.ケリーより、「雨に唄えば」の方が好きですね。

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◎生徒からのコメント

私は古き時代のフランス.パリの風景がまず楽しめて気に入りましたね☺️

塾長はアメリカ人の横柄さが鼻につく、と言ってこの映画はあまり好きでない感じでしたし、実際映画コメントでもそんな感じですね。

確かに気に入った女性に対するアプローチの仕方は相当図々しいというか、(空気が読めない人)なので、自分ではあり得ないですが…

でも、ジーン.ケリーらしさも出ているし、素敵なストーリーでしたよ。

自分もフランスに住んでいた時、アメリカ人とも仕事をしましたが、やはりフランス人とは空気感が違いましたね、やはり目立ってました✨
現代的な感じなんですかねえ。
フランス人は案外素朴な空気感なので…

ある意味(フランスのなかでのアメリカ人)をしっかり表現出来ていたように思います🎵

春なのに、もう冬支度(笑)

こんにちは☺️

今日は雨風がきついですねぇ!

こんな日は、木で組み立てたブランコに乗って、ユラユラとしながらblogを書いています🎵

気持ちが良いんです❗

全体に塗装したので、良い雰囲気になりました✨

そして、雨水タンクも一杯になり、バケツにも水を取ったのですがそれも一杯❗


こういう日のうちに少しずつ冬支度も始めてます✨
薪を貯めていってるのです😃
そんな言う程田舎でも無いんですが、冬は暖炉に火をくべないと堪えられないので…😵

コロナ禍で都会から田舎に移住したのですが、
都会に住んでいた時とは違って、田舎暮らしはそれはそれで良いものです🎵

一つずつ身体を使い、頭を使い、そういう生活を楽しむって感じですかね☺️

第17回「シェーン」(1953年)

こんにちは☺️

今日は昨日とは一変して暑すぎるくらいの晴天ですね🎵

うちの愛犬が舌を長ーく出してハアハア言うてるので体感温度はさらに暑いのかも…水をひたすら飲んでます(笑)

さて、それでは映画塾始めていきましょうか❗

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映画といえば、我が国では時代劇が、そして海外では西部劇が大変な人気を集めていた時代がありました。

勿論、私も邦画ならチャンバラ、洋画ならピストル、ライフルの撃ち合いがお目当てで映画館に通い詰めたものです。
どちらも数え切れないほど見尽くしましたが、この歳になってみると、時代劇の頂点は「七人の侍」であり、西部劇のベストは「シェーン」にいきつくだろうなと思います。
ことに「七人の侍」は時代劇としてだけではなく、映画としての完成度は、私が現在まで観た二万本を越える作品の中では最高だと信じています。
海外でも非常に高く評価されていますね。この塾でも近々取り上げます。

さて「シェーン」です。
この映画、主題曲がとても素晴らしく、雪村いずみさんが「遥かなる山の呼び声」として歌われ、大ヒットしました。
そのせいか肝心の映画のほうが、あまり印象に残っていないように思われます。
私も西部劇は必ず初日に駆けつけていたのですが、この映画だけはロードショー落ちの二番館でやっと観ました。
まだ高校生でしたが、流石に従来の西部劇とは出来が違うなとびっくりしました。

そもそも監督のジョージ.スティーブンスは「ママの想い出」や「陽のあたる場所」など女性ファン向きのドラマに定評のある人だったので、あまり期待していなかったせいもあったのですね。

「シェーン」と「七人の侍」はどこか似通っているところがあります。
アメリカのテーマは牧畜の地主、カウボーイと開拓農民の土地をめぐる争いであり、日本では野武士が狙う収穫物の強奪を防ごうとする農民の闘いです。
助太刀にたつのは西は流れ者のガンマン、東は浪人たちです。
どちらも主役から脇役までじっくり練り上げ、しかもアクション.シーンがリアルで迫力があります。

ティーブンス監督は一匹狼のアウトローと開拓者の家族との交流を丁寧に描き出す一方、息を呑むような対決シーンが素晴らしい。
いい監督が撮ると見慣れた西部劇がこうも違うものかと思いますね。
面白いことに「シェーン」は古き良き日本の股旅もののような感覚があり、「七人の侍」はジョン.フォードのタフなイメージと重なります。
このニ作品がほとんど同時期に製作されているのは、まさに映画の黄金時代を表すものでしょう。

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◎生徒からのコメント

ラスト、少年が(シェーン!)と叫ぶシーンが印象的です。

あとは酒場での一連のやり取りはカッコいい‼️

塾長の言う、古き良き股旅もののような感覚というのは凄く的を得てますね☺️
良い表現❕

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庭が今気持ちいい✨

こんにちは☺️というか、こんばんは😃🌃ですね🎵

夜にblogを書いています❗

雨降りだったので庭を眺めていると花が咲いたり、芽が出てきたり、若葉が出てきていて本当気持ちが良いです🍀
雨に濡れているから余計に光っていて☺️
個人的にも新緑の季節が一番好きです🍀
しっかり充電出来たので、今週映画塾またアップしていきますね😉

お楽しみに~⤴️


ちょっとつぶやき…

こんにちは☺️

今日は雨が各地で降っているのでしょうか⁉️

私の家には、雨水タンクを二台設置していまして、ここずっと雨が降らなかったのでタンクがカラカラで庭の花や草木、畑に水をやるのに難儀していたので恵みの雨ですねー!
何より雨水タンクに水が貯まってくるのを確認する時が至福なんですよね。
人って変わるものです(笑)


都会で住んでいた時にはそんなこと考えたことも無かったですが、コロナ禍で田舎暮らしに環境を変えたので、「水」の有り難さを噛みしめてます✨
感謝感謝です!💦

本日も映画塾を、と思ったのですが、もう一つサイトを立ち上げたので今日はお休みさせて下さい😅

またそちらも軌道に乗ってきましたら紹介させて頂きますね☺️

今日も楽しい1日でありますように!

第16回「殺しのドレス」(1980年)

こんにちは👋😃

自宅の庭の塀の隙間を全て網で閉じたので、本日からチワワの愛犬二匹が庭で走り回ってます🎵

まだ二匹とも一歳半程なので、やんちゃで何にでも興味を持つので気が抜けないですが、私の癒しですね☺️

近所では、藤の花が咲いていて、家の庭にも藤棚を作りたいなあと模索してますが😅

ではでは、本日も映画塾始めていきましょう☺️

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私が大好きだったヒッチコック監督の後継者といってもいいのが、この映画のブライアン.デ.パルマ監督です。
両監督に共通しているのはサスペンスフルで、時には艷めかしいと言ってもいいようなカメラの使い方ですね。
あくまでレンズを通してですが、いささかアブナイ傾向がうかがえるところも、興味深いです。

それでもヒッチコックは英国人らしくすましてますが、デ.パルマはかなり露骨です。

殺しのドレス」は、エロチック.サスペンス映画の傑作です。
冒頭、いきなりアンジー.ディキンソンがシャワーを浴びているシーンから始まります。
とても色っぽい雰囲気のある女優さんですが、シャワールームの外で髭を剃っている夫とおぼしき男を悩ましげに見詰めながら、下半身で微妙な手の動きをしています。
劇場版では勿論ボカシが入っていましたが、オリジナルを観ると殆どポルノです。
シャワーのシーンからすぐ二人のベッドシーンが始まり、アンジー扮する妻が、夫の性行為から充分な満足を得ていないことが明らかになります。


サスペンス映画なので、内容は明かせませんが、この映画の最大の魅力は前半、美術館で10分ほど続く出会いのシークエンスでしょう。
セリフは一切ありません。
広く、落ち着いて静かな館内の一室、中央の腰掛けにポツンとアンジーが座っています。
その壁面を飾っているのは大きな近代絵画ばかりです。
アンジーが向き合っているのは、絵の中からじっと彼女を見返しているような女性が描かれた作品で、その傍らに掛かっているのは寝そべるゴリラの絵。
隣室にはいちゃついている若いカップルや、小さな女の子を連れた東洋人の夫婦がちらほらと見えるだけです。

絵をボンヤリと見ていたアンジーは思いついたように手帳を取り出し、ペンで今夜のディナー用の食材をメモります。
交互に繰り返される彼女と手帳の異様なクローズアップ。
身体は欲求不満でうずいているのに、頭は主婦の務めから離れられないアンジー
何ということはない情景なのに、妙に緊張感が高まっていきます。
すると不意に彼女の横に男性が座り、同じように絵に見入ります。
それもまさにヤング.エグゼクティブそのもののハンサムな男性。
アンジーの顔色が変わります。
もはやディナーは念頭にありません。
靴でコツコツと床を叩いてみたり、はてはさりげなく手にはめた片方の手袋を脱ぎます。
女性がコレをするのは素肌を見せますよというエロチックな誘いなのですね。
果たして男性は絵から視線をそらして彼女を見ます。
見つめ合うふたり。
男は目を逸らすと、スッと立ち上がって去っていきます。
愕然とするアンジーでしたが、素手になった手の指に結婚指輪をはめていたのに気がつきます。
そのせいだったのかと思った彼女は、立ち上がり、彼の後を追うように館内をさまようのですが…

ここからのカメラの動きは映画でしか表現出来ない官能的なアートですね。
後退りしながらアンジーの表情を執拗に捉えるカメラと彼女の男を追う目線のショットの切り返しのカッティング、それにかぶせて音楽が情感をゆさぶります。
前半の静と後半の動。
映画を見ながらこれほど陶酔したのは初めての経験でした。


ヒッチコックが名作「サイコ」で、女性が丘の上の不気味な屋敷に近づいていくシーンでこの手法を効果的に使っていますが、デ.パルマはそれを昇華させました。
殺しのドレス」を見たのは四十年以上前になりますけど、映画館から帰ってきて、すぐノートに殴り書きした感想が残ってます。

"久し振りの映画らしい映画。カメラ.ワーク最高!"

ただエレベーターでの殺害シーンはかなり残酷です。
公開当時、アメリカでも大きく批判されました。
ヤバいと思われたら、目を伏せておいて下さい。

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◎生徒からのコメント

塾長のコメントの何て長いこと(笑)

よっぽどこの映画のカメラ.ワークが好きなんでしょう☺️
と、いうよりエロチックなところが気に入ってるのかな?

映画冒頭、女性のヌードシーンから始まり、ベットシーンへと続いたので、思春期の頃みたいに思わず音量を下げましたよ😱

でも、予想もしないストーリー展開や、長まわしのカメラワークの素晴らしさ。
そして欲求不満から男性にアプローチする女性の仕草の表現方法の巧みさ。

実に大人のサスペンス映画ですね~‼️

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(84歳の映画狂が薦める黄金時代のオモシロ映画塾)
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幼少の頃から映画に狂い、今までに観た二万本を超える作品から選んだオモシロクて楽しい映画を紹介する塾です。
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第15回「オクラホマ」(1955年)

こんにちは👋😃

昨日私は母親の故郷に苔を取りに行ってきたんです❗

もう、お婆ちゃんの家は12歳以降立ち寄っていなかったのですが、久し振りに小高い山を登って行ってみるとー

40年近く風雨にさらされ、誰も住んでいなかったこともあり、ぺシャンと家が潰れてしまっていました…

寂しいなあと思いましたが、所々子供の頃の想い出のものも見つかり、朝もやがかかった朝の景色の美しさも思い出しました。

そして、家の周りには綺麗な苔が自生していてー
この朽ち果てた田舎の土地をもう一度再生してみたいと、再生したイメージを頭に描いて帰路につきました。

人一人の人生もクローズアップすれば立派な映画になりえますね(笑)

と、いうことで本日も映画塾始めていきましょう❗

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サウンド.オブ.ミュージック」「王様と私」の作詞作曲コンビ、ロジャース&ハマースタインの最初の作品です。

ミュージカルとしては初めて70ミリで製作され、話題になりました。
宝塚のステージでも上演されています。
私は大阪、梅田にあるコマ劇場で観ました。当時、この超大型画面を上映出来る設備を持っていたのはここしかなかったのですね。
臨場感は素晴らしく、私はミュージカルの楽しさを満喫しました。

ヒロインを演じたシャーリー.ジョーンズは日本人好みの可愛らしい美人で、相手役のハンサムなゴードン.マクレー共々歌唱力は素晴らしいです。

ところでこのミュージカル、重要な男女の助演者に従来のハリウッド映画では考えられないようなキャスティングをしていました。
男優はロッド.スタイガー、女優はグロリア.グレアムです。
二人とも演技力は抜群てしたが、それまでスクリーンでは歌や踊りとは全く無縁で、そのクセのある風貌を活かして、悪党や悪女の役柄で精彩を放っていました。
この映画でグレアムはヒロインのちょっと能天気な友人を楽しげに演じている一方、スタイガーはヒロインに横恋慕する陰険な男になっています。
二人とも一曲づつ歌っていますが、やはり素人芸に近い。
クライマックスで、スタイガーは結婚式を挙げた恋人たちを逆恨みし、その生命を狙おうとします。

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30年代半ばから前年の「略奪された七人の花嫁」まで続いてきた、ひたすら明るく、楽しくて浮世離れしたストーリーのミュージカルに転換期が訪れたのですね。
リアルな欲望や怒り、挫折、社会のきしみなどを織り込むようになってきたのです。
ただ歌って踊れるだけでなく、魅力的な容貌と確かな演技力があるタレントが要求されるようになりました。
といってそう簡単に何でも出来るスターは生まれません。ハリウッドは苦肉の策を取る。

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この翌年、製作された「王様と私」のヒロイン、デボラ.カーの歌は、「シャル.ウイ.ダンス」をはじめ、全てマーク.ニクソンというゴースト.シンガーが吹き替えたのです。
ニクソンは61年の「ウエスト.サイド物語」でナタリー.ウッドを、64年の「マイ.フェア.レディ」でオードリー.ヘップバーンも吹き替えていますから、それぞれの特徴をつかんで唄える天才的シンガーだったのですね。
でも「オクラホマ」では、グレアムは自身の声で、「私はイヤとは言えない女」をどうどうと歌っています。
決して上手くはないですが、コミカルで味があり、私は大好きです。
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◎生徒からのコメント

何かアメリカを感じさせるミュージカル。
踊り自体は、それこそ「略奪された七人の花嫁」まで続いてきたというひたすら明るく、楽しくて浮世離れしたストーリーのミュージカルのほうが私自身は好きです。

この映画も何度も観たほうが良さに気付くのかな、って感じですね。

でも、「オクラホマ」の歌は味があって好きですね☺️

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(84歳の映画狂が薦める黄金時代のオモシロ映画塾)
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